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「萌える」と書いて「はえる」と読みますが、歯科界では歯が歯茎から出てくる際にこの言葉を使います。
「親知らず」と聞くと、不安や疑問を抱く人は少なくありません。
「いつ生えてくるのだろう?」、「痛みがひどくなったらどうすれば良いのか?」、「抜歯は本当に必要なの?」など、親知らずに関する悩みは多岐にわたります。
特に抜歯を勧められた時などは、どのように考えれば良いのか困惑するかもしれませんね。
そこで今回は、親知らずの基礎知識から抜歯の必要性、歯列矯正との関係について分かりやすく解説します。
親知らずとは、専門的には「智歯(ちし)」または「第三大臼歯」と呼ばれる歯で、永久歯として一番奥に生えてくる歯を指します。
上顎と下顎の両方にそれぞれ1本ずつ、計4本生えるのが基本ですが、全員が4本全て生えるわけではなく、1本も生えないという人もいます。
昔の人は、狩りをして動物の肉をそのまま噛んで食べる生活をしていたため、固い物をしっかりと噛み砕く際に、この親知らずが非常に役に立ったといわれています。
しかし、現代の食生活は調理された柔らかい食べ物が主流になり、親知らずの役割はほとんどなくなったのです。
そして、その進化の過程で顎自体が小さくなり、生えるスペースが減ってきているため、正常に生えないケースがあります。
特にスペースが足りずに斜めに生えてきてしまうと、他の歯に悪影響を与えて歯並びが悪くなったり、歯肉に炎症を引き起こしたりするなど、今ではトラブルを引き起こす原因になっているのです。
親知らずが生える時期や前兆には個人差がありますが、一般的には20歳前後です。
18歳くらいから生え始める人もいれば、30歳を過ぎてからようやく生えるというケースも珍しくありません。
親知らずが生え始める時の前兆の多くは、歯肉の違和感です。
歯肉の中で少しずつ押し上げられるように動いてくるので、その部分が腫れたり、痛みを感じたりするのです。
また、親知らずが顔を出し始め、歯の一部が見えるようになる時期には、食事中に噛みにくくなったり、固いものを食べると痛みを感じたりすることがあります。
このような兆候を感じたら、放置せずに早めに歯科医に診てもらいましょう。
親知らずが1本もない場合は特に気にする必要はなく、生えない方がかえって痛みやトラブルを避けられます。
ただ、それが埋伏智歯(まいふくちし)という、親知らずがあるにも関わらず、完全に生えずに歯肉の中に埋もれたままの状態であれば、後々トラブルになる可能性が高いので、レントゲンで歯の有無を確認してもらいましょう。
親知らずが生えるのは自然な現象ですが、生え方によっては口腔内に様々な悪影響が出る可能性があります。
親知らずが生えてくる際に、十分なスペースがない場合、隣接する第二大臼歯に圧力がかかり、その影響で歯並びが乱れてしまうケースがあります。
歯並びが悪くなると、見た目だけではなく、噛み合わせや日常生活にも大きな影響を及ぼします。
噛み合わせが悪くなると、噛む力が不均等にかかり、特定の歯に負担がかかって早く摩耗するリスクや、発音や滑舌に問題が出る可能性があるのです。
親知らずが部分的に生えている、または埋伏していると、周囲の歯肉が炎症を起こすことがあります。これを「智歯周囲炎」と呼び、歯肉が腫れて痛みを感じたり、膿が出て口が開けづらくなったりするのです。
このような症状が続くと、食事や会話に支障をきたします。
親知らずは、他の歯よりも奥に生えるため、歯ブラシが行き届きにくいという問題があります。
ブラッシングがしっかりとできていないと、親知らず自体が虫歯になりやすいだけでなく、歯並びと同じく第二大臼歯にも影響を及ぼす恐れがあるのです。
隣の歯に強い圧力がかかると、その部分が虫歯になりやすくなったり、歯の根が損傷したりすることもあります。
このような問題が起こると、親知らずだけでなく隣接する歯の治療も必要になるため、早めの対処が必要です。
親知らずの生え方が悪いと、口腔外にも影響を与える場合があります。
特に顎の関節に負担がかかると、頭痛や顎の痛み、さらには肩こりや首の痛みまで引き起こす原因になるのです。
顎を動かす際に痛みや音がする、口を大きく開けられないなどの症状があれば、顎関節症の疑いも出てきます。
これらの症状は、親知らずが原因であるとは気付きにくいため、顎や頭に違和感を覚えたら歯科医に相談するのが良いでしょう。
親知らずを抜くのかどうかが悩みの種になる人は多いですが、必ず抜かなければならないわけではありません。
一般的には、親知らずが原因でトラブルが発生している時や、今後発生する可能性が高いと判断されたら、歯科医から抜歯を提案されます。
正しい位置に生えれば問題ありませんが、斜めに生えてくる、もしくは生えきらないのであれば、抜歯が必要になる場合が多いです。
矯正治療で噛み合わせを治すために邪魔になっている場合も抜歯が必要になります。
親知らずを抜く際に心配になるのは、抜いた後の痛みや腫れといった症状でしょう。
特に神経に近い位置に生えている場合、抜歯時に神経に影響を与える可能性があります。
このようなケースでは、抜歯後に一時的にしびれが出たり、感覚が鈍くなったりすることがありますが、これは大抵時間とともに回復するものです。
もし、抜歯後の痛みや腫れの症状が強くても、歯科医院で適切な対処ができるので、過度な心配はいりません。
ただし、親知らずを抜いた後の傷口に菌が入ってしまうと、感染症のリスクが高まり、痛みや腫れが続いてしまいます。
そのため、抜歯後は歯科医から指示されたアフターケアをしっかり守り、口腔内を清潔に保ち、指定された痛み止めなどを適切に使用しましょう。
親知らずが生えることによって、歯列矯正にも問題が生じるリスクがあります。
そのため、歯列矯正の前に抜歯してしまうのも一つの手段です。
埋伏智歯がある場合、知らないうちに他の歯に圧力をかけたり、歯の根元に影響を与えたりする危険性があります。
例えば、矯正の力で歯を動かしている途中で生えてくると、神経に触れたり、歯の動きを妨げたりして、矯正治療が計画通りに進まなくなってしまう恐れがあります。
特に斜めに生えてくると、歯列矯正に大きな影響が出やすいです。
埋伏智歯が確認されたら、歯科医と相談しながら抜歯を検討するのが一般的で、歯列矯正の時期に合わせて親知らずを抜く計画を立てます。
治療中に抜くことも可能ですが、事前に抜いておく方が安心ですね。
また、矯正が終わった後に抜く場合は歯が安定した後に行うため、矯正の効果を保てるかを慎重に見極める必要があります。
親知らずは必ずしも全ての人にとって抜歯が必要なわけではありません。
正常に生えて特にトラブルにならずに済むこともあれば、虫歯の原因や歯並びが悪くなるなど、口腔内に悪影響を及ぼすこともあります。
親知らずを抜歯するリスクは、しっかりとしたケアと早めの対応を心がければ、そこまで大きなものではありません。
大切なのは、自身の親知らずの状態をしっかりと理解し、必要なタイミングで適切な対応をとってもらうことです。
親知らずに関する悩みや疑問があれば、迷わず歯科医に相談してみましょう。
当院でも、歯のメンテナンスやセルフケアに関するアドバイスや指導を行なっていますので、不安なことや分からないことなどがありましたらまずはお気軽にご相談ください。